【2021年版】面白くて、時々泣ける。お笑い芸人さんが書いたエッセイ、小説おすすめ5選

レビュー

ステイホームが続いていますね。

せっかく時間があるから読書がしたいなと思っても、活字から離れていてなかなか読み進められなかったり、集中力が続かなくて長編小説の内容が頭に入ってこなかったりということはありませんか?

そんな時は、お笑い芸人さんが書いているエッセイがおすすめです。

なぜならお笑い芸人さんのエッセイは

  • お笑いを生業としている方の文章等だけあって面白い
  • 登場人物のキャラクターがわかっていることが多い
  • 雑誌の連載がまとめられたケースが多いので、一つ一つの話が短く完結しているためちょっとした時間に読める

という特徴があるからです。

特におすすめの5冊についてご紹介します。

バービー(フォーリンラブ)「本音の置き場所」

FRaU webの人気連載を単行本化。

バービーさんというと、「PEACH JOHN」とコラボして下着をプロデュースしたことでニュースになっていましたよね。その時は「へぇ~」と思っただけだったのですが、どんな想いが込められているのか知ることができました。

私は、男とか女とか関係なく頑張った人が正当に評価されるのが良い世の中だと思っています。当たり前のように聞こえるけど、なかなかそうではないということを社会に出て痛感しました。

「若い」「女性」というだけで過剰に評価されたり、逆に評価されなかったりすることが多くあったので。

そんな生きづらさを感じたことのあるアラサー女性にとっては、「わかる!こういうことある!」という内容の連発だと思います。

また、自分が女性だからと言う理由で期待されることには難色を示すのに、男性には男性としての役割を無意識に求めてしまうところがある自分に気が付きました。

稼いでほしいなとか、プロポーズは男性からしてほしいとか。

自分の意識について、改めて考えるきっかけをくれました。

若林正康(オードリー)「ナナメの夕暮れ」

オードリーといえば、春日さんが一見強いキャラクターとして目を引きがちですが、若林さん相当な曲者ですよね…。

若林さんは何冊か本を出されているのですが、総じて「めちゃくちゃ考えすぎるタイプの人だな」というのが私の感想です。

自分もそういう傾向があるので、思考をノートに書きだすことを大事にしている点など参考になりました。

山里亮太(南海キャンディーズ)「天才はあきらめた」

2006年に出版した「天才になりたい」という本を大幅に加筆して出版されたものだそうです。

もともと山ちゃんがやっている深夜ラジオが好きで、彼のワードセンスは世界一と思っています。

「劣等感は最高のガソリン」という帯の通り妬み嫉みをエネルギーに、フェラーリのような馬力で死に物狂いで努力していきます。

その努力はいつも正しい方向に向かっているということはなく、南キャン結成前の相方さんへの当たりの強さにはドン引きです。

山ちゃんは屈辱的なことや悔しい気持ち、人を見返すためにすることをノートに書き殴って消化するらしく、実際に書いていた内容の一部も本の中で見ることができます。

私も真似してやってみようと思ったのですが、あんなにうまく言語化できなったです。

やっぱり山ちゃんは天才です。

阿佐ヶ谷姉妹「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」

タイトル通りののほほんとした暮らしのお話と、お二人が書き下ろした小説が収録されています。

阿佐ヶ谷姉妹のお二人はお名前の通り阿佐ヶ谷に住んでいて、しかもこの本の執筆当時はなんと6畳一間のアパートに二人暮らし。

(いまは同じアパートにそれぞれ部屋を借りて住んでいるそうです…!)

お二人の日常をつづったエッセイなのですが、ご近所の方との交流がたくさん描かれていて阿佐ヶ谷の街の人に愛されていることがよくわかります。

実はわたしも以前4年ほど住んでたことがあるのですが、阿佐ヶ谷はほんとに素敵な街です。また住みたい。

阿佐ヶ谷パール商店街の恒例行事である七夕まつりの飾り。コロナの影響でここ2年は開催されていません。

近所のおせんべい屋さんに置かずのおすそ分けをもらったり、カーブスに通って体操をしたり…。時には小競り合いをしながらお二人で暮らしている様子がうかがい知れます。

中でも「朝陽のこと」というエピソードは、読んでいて思わずぽろぽろと涙を流してしまいました。

「朝暘」という阿佐ヶ谷にある中華料理屋の店主のご夫婦のお話です。

初めて読んだ頃の私はまだ今よりも若くて、年を取ることに漠然とした不安を感じていました。この先今より良くなることなんてないと思っていたからです。

でもこの本を読んで、身体が衰えても白髪が増えてもそれはそれで楽しく生きていけるのかもと思えました。年を取るのが少し怖くなくなる本です。

バカリズム「架空OL日記」

最後に紹介するのは、エッセイではありません。

バカリズムさんが銀行に勤める24歳OLになりきって更新していた架空の日常ブログが本になったものです。

同僚の個性的な面々と送るOL生活。

  • 社員食堂で上司の悪口を言ったり
  • みんなで仕事終わりにカフェに行ったり
  • 化粧品を買いに行ったり

あるある~と思うこともたくさん。どこかにありそうな日常ながら、クスッと笑えます。

私が特に好きな登場人物は後輩のサエちゃん。超天然で憎めない後輩です。

なんと、バカリズムさん自身が脚本、主演でドラマ、映画にもなっています。

臼田あさ美さん、夏帆さんなどのそうそうたる女優陣に囲まれて、バカリズムさんが一切の説明なくOL服をまとって存在しているのには一種の狂気を感じます。

おくず
おくず

huluで観れます!

小説もドラマも映画も面白いのでぜひ見てみてください。

まとめ

以上が、私がおすすめしたいお笑い芸人さんエッセイ5選です。

クスッと笑えて、時々泣けて。書いた芸人さんと周りの芸人さんたちのエピソードにびっくりします。ぜひ、読んでみてください!

以上、おくずちゃんでしたっ

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